台北に実在する古い映画館。ここが閉館し取り壊されることを聞いたツァイ・ミンリャンは、急遽この劇場を舞台にした幽霊物語を企画する。しかし最終的に仕上がったのは、武侠映画の巨匠キン・フーの傑作「血闘竜門の宿(龍門客棧)」が流れる薄暗い映画館の中で、まるで幽霊のような登場人物たちが繰り広げる、滑稽かつ哀切溢れる人間ドラマ。ヴェネチア映画祭での本作の上映では、映画の終盤に5分間続く、からっぽの観客席をスクリーン側から捉えた不動のショットに、何かの間違いでは、と観客たちがざわめき立ったハプニングが今でも語り継がれている。出演はツァイ・ミンリャン作品に欠かせないリー・カンションに加え、この映画館に吸い込まれてゆく日本人旅行者役に三田村恭伸、さらに「血闘竜門の宿」の主演男優シー・チュンとミャオ・ティエンが、この日が最後(楽日)となる映画館の観客として顔を揃えている。「映画館」という格好の舞台を得て、観る者を果て無き迷宮世界へといざなう、ツァイ・ミンリャン監督の紛れもない最高傑作!商品の情報カテゴリーCD・DVD・ブルーレイ > DVD > 洋画・外国映画商品の状態やや傷や汚れあり,目につく傷や汚れがある